概要

団体研修講師派遣個人向けツアーや一般のご来館時など、事前学習に使えるリソースと、来館後の深堀り学習に使えるリソースをまとめました。ぜひご活用ください。

事前学習リソース

ウトロ地区の歴史とウトロ平和祈念館について知る

約2300字
ウトロ平和祈念館副館長 金秀煥による、ウトロ地区の歴史と当館の概要を紹介する文章です。概要を簡単に抑えたいときにおすすめです。
約2300字
ウトロ地区の歴史を7つの区分にわけてまとめています。常設展示の流れに沿っているため、事前に読んでいただくと、展示の内容をより深く理解できます。ウトロ平和祈念館の活動についても画像付きで知ることができます。
全6ページ(うち文章4ページ)
ウトロ平和祈念館の初代館長田川明子の視点から、ウトロの歴史や平和祈念館の役割、そして私たちがそこから何を学ぶべきかについて理解を深めることができます。

ウトロ地区で起きた放火事件・ヘイトクライムについて知る

22分49秒
この動画では、2021年のウトロ地区放火事件を含む、在日コリアン関連施設を標的とした連続放火事件に焦点を当てています。これらの事件が差別感情に基づく犯罪、すなわちヘイトクライムであるという認識のもと、その背景にある問題と、再発防止のための対策について考えます。
12分48秒
放火というヘイトクライムに見舞われたウトロ地区で、「民族を超えて手を取り合いたい」という願いを込めて建設されたウトロ平和祈念館の取り組みが紹介されています。
約3000字
ウトロ地区で起きた放火事件を入り口に、ヘイトクライムの背景にある差別や歴史問題、そして人権について、簡潔にまとめられています。

深堀り学習リソース

ウトロ地区の歴史とウトロ平和祈念館について知る

352ページ
ウトロを知るのに最もおすすめの一冊です。

一世は全員鬼籍に入った。多くの二世ともお別れした。ウトロの歴史を目撃してきた飯場跡や集会所、南端のフェンスなど、地区内にあった、あるいは今も存在する幾つかの物言わぬ「証人たち」を訪ね、そこにまつわる人々の記憶を掘り起こし、彼彼女らの記録として残したい。それは、ウトロの人々から少なからぬ時間と言葉を頂戴した者の一人としての義務でもある……かつて地区の玄関に立てかけられた看板の文言を思い出す。打つ手がなくなった2002年、それでも闘い抜くと決めた団結集会で採択された集会宣言である。住民たちの記憶と願いを撚り合わせ、今後の闘いの肝を記した宣言「オモニの歌」は、この言葉で結ばれた――「われら、住んでたたかう」。
各30ページ前後
ウトロ平和祈念館のこれまでの展示では、「ウトロに生きた人々」や「われら奏で闘う―女たちの農楽―」など、ウトロの歴史にとって重要なテーマを取り上げてきました。展示期間に来館されなかった方にもぜひ知っていただきたいという思いから、各展示の図録(¥500~)には、展示内容をすべて収めました。図録は当館またはオンラインショップでお求めいただけます。
KINが作成したウトロ地区に関するアーカイブです(ハングルのみ)。韓国のNGOであるKINは2005年にウトロを訪れて以来、現在に至るまで継続してウトロの支援を行っています。

ウトロ地区で起きた放火事件・ヘイトクライムについて知る

22ページ
2022年8月のウトロ地区で起きた放火事件の裁判では、この事件をヘイトクライムとして司法に裁いてもらうことが、ウトロにとって極めて重要でした。この意見書は、なぜそれが重要なのか、そしてこの事件がどのように人種差別的動機をもったものであるかを担当検事に伝える鍵となる役割を果たしました。