ガザ・パレスチナに関する中学生・高校生たちによるレポート展示と学習会が行われます。
■ 展示
期間 2025年9月7日-10月5日
会場 ウトロ平和祈念館3階
■ 学習会
2025年9月14日(日)
13:00-16:00
ウトロ平和祈念館1階交流スペースにて
内容:オリーブの樹活動紹介、プレゼンテーション&上映、ディスカッション
参加費:無料(展示をみる場合には別途入館料がかかります)
こんにちは。私たちは認定NPO法人京田辺シュタイナー学校高等部有志「オリーブの樹」です。
オリーブの樹には中学3年生から高校3年生までの27名が参加しています。校内でのパレスチナ展の他、京都ユネスコ協会や京都市内でのパレスチナ関連イベントに取り組んできました。展示ではウトロ平和祈念館のパネルとメンバー自身のことばによるレポートを紹介。今回、このレポートを同館にて展示させていただくことになりました。
ガザでは今、世界の「無関心」によって多くの命が見殺しにされています。だからこそ、私たち「関心」を持ち、現状を知り、自分の考えを言葉と行動で示す必要があります。対話による平和はそこから始まります。パレスチナの現実は決して他人事ではなく、ジェノサイドに容易に加担させられるこの世界の構造の中で、植民地主義と人種主義に基づく圧倒的な暴力に晒されている人々との連帯は、私たちのヒューマニティに関わる責任です。
現代社会では、命さえも情報に還元されてしまいます。しかし、ガザで殺された「6万4000人」は単なる数字では、なく、一人ひとりに、かけがえのない物語がありました。今こそ、私たちは「一人ひとり」の存在を尊重し、命の数値化に抗わなければなりません。それは、命の尊厳を取り戻すための抵抗―私たち自身の言葉と行動で、一人ひとりの命を重みを社会に問いかけ続ける、平和的な抵抗です。その思いを込めて、オリーブの樹では一人ひとりが、自身の言葉でレポートを綴っています。
今年は、第二次世界大戦の終結から80年。同時にこの80年という歳月は、パレスチナにおける植民地化と民族浄化の進行、それに対する果敢な抵抗の歴史でもあります。そしてそれは、ウトロの人々が「不法占拠者」として扱われ、差別に苦しみながらもアイデンティティを失わずに声を上げ続けてきた歴史とも重なります。ウトロの人々の姿は、ガザの人々のソムード(抵抗・不屈)と深く響きあいます。
ウトロ平和祈念館は、戦争と差別の歴史を記録し、未来へとつなぐ場所です。そして朝鮮半島と日本、パレスチナと世界をつなぐ「記憶と連帯の交差点」でもあります。この企画が皆様にとって「戦争」「平和」「命」について改めて深く見つめ直す機会となることを切に願っております。
9月14日(日)に開催される『ガザ・パレスチナを考える集い』では、皆様とともに豊かな対話の時間を築けることを楽しみにしております。ぜひご参加ください。
会場ではガザ支援のための寄付箱を設置する他、手づくりのパレスチナグッズもご用意しています。皆様の温かいお気持ちは、現地での支援活動に直接つながります。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
オリーブの樹一同