「一番嫌いな場所は小学校。戦前・戦中は教師から部落と罵られ涙を流した場所。調理員になって一番好きな場所は小学校。時代の流れは私の心も洗い流してくれた。…次は自分の本当の学歴、学校生活を重ねよう。定年退職してから夜間中学を卒業し大学に入学するまで、と言っても一気に駆け上がれた訳ではない。どれだけの人が支えてくれたことか」京都の被差別部落に生まれ育った山本栄子さん(94歳)が部落解放運動と出会って知った、自分の立場を受け入れるということ、多くの人びととつながることの大切さを山本崇記さん(立教大学)との対話形式で語ります。
■講師紹介
山本栄子(やまもと・えいこ)
1931年、京都市に生まれる。小学校卒業後、12歳から働き出す。1960年代に部落解放運動と出会い、自宅を開放して識字学級を始める。40代になってから給食調理員になる。退職後、夜間中学、定時制高校に通い、69歳で立命館大学二部に進学する。著書『歩―識字を求め、部落差別と闘いつづける』(2012年)、『いま、部落問題を語る 新たな出会いを求めて』(2019年、山本崇記と共編)
■日時
2025年11月29日(土)
17:00開始(開場 16:30、終了 18:30)
■参加方法
対面:ウトロ平和祈念館
オンライン:後日1週間限定の動画配信
■参加費
一般 500円
サポーター 無料