「ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ」の出版を記念して、「ゆさカルツアー公演2024」がウトロ平和祈念館にて開催されます。ぜひ、ご参加ください。
抵抗する文化:ウトロ平和祈念館で植民地主義を考える
「植民地主義」に対抗する理論(ポストコロニアリズム)はカルチュラル・スタディーズの重要なテーマの一つです。昨年刊行された『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』でも、マンガ、ファンカルチャー、アート活動等々を通して、いくつかの章でこのテーマをあつかいました。本イベントでは、こうした章の執筆陣に加え、ゲストとして神戸大学の小笠原博毅氏を招き、ウトロという場所の歴史、現在的意味を踏まえながら、今なお続く植民地主義にカルチュラル・スタディーズがどのように対抗できるのか、これからの可能性について考えてみたいと思います。
イベント詳細
■日付: 2024年6月22日(土)
■時間: 16:30 開場、17:00 開演、19:00 終了予定
■場所: ウトロ平和祈念館
■参加費: 無料(展示観覧の場合、入館料500円がかかります。)
参加方法
■電話予約: 北樹出版株式会社 TEL: 03-375-1525(受付: 月〜金 9:00-17:00)
■ウェブ予約: イベント専用ページからご予約ください。
ご不明な点がございましたら、北樹出版株式会社までお問い合わせください。
登壇者紹介 敬称略・順不同
■稲垣 健志 (いながき けんじ) 金沢美術工芸大学美術工芸学部 准教授
主著:『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(編者、北樹出版2023年)、「カルチュラル・スタディーズを裏返す――A.シヴァナンダンをめぐるいくつかの断章」『年報カルチュラル・スタディーズ』Vol. 10(2022年)、’Radicals Strike Back: A Memorandum for the Cultural Studies of Black Radicalism in Britain’ 『金沢美術工芸大学紀要』第65号(2021年)、訳書:ガルギ・バタチャーリャ『レイシャル・キャピタリズムを再考する――再生産と生存に関する諸問題』(人文書院2023年)
おすすめの日本酒: 遊穂(御祖酒造・石川県羽咋市)*特に季節限定のもの
■全ウンフィ (じょん うんふぃ) 大阪公立大学大学院、文学研究科都市文化研究センター 研究員
主著:「戦後宇治市の地域新聞にみる在日像の変遷過程」『コリアン・スタディーズ』6号2018年、「宇治市A地区にみる高度成長期以降の不法占拠の存続要因」『都市文化研究』23号2021年、『越境と連帯 社会運動史研究4』(分担執筆、新曜社2022年)
おすすめのK-pop: Yerin Baekの『See You Again』(2019) ※公式YouTubeへリンク
■鋤柄 史子 (すきから ふみこ) 神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員
主著:『Materialism of Archive. A Dialogue on Movement/ Migration and Things Between Japanese and Mexican Researchers. 記録のマテリアリズム――移動/移民とモノをめぐる日墨研究者による対話――』(共編著、神戸大学出版会、2021年)、『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか』(分担執筆、文学通信、2022年)、訳書:エレナ・ポニアトウスカ『乾杯、神さま』(幻戯書房、2023年)
おすすめのPodcast: ゆる言語学ラジオ
■小笠原博毅 (おがさわら ひろき) 神戸大学大学院国際文化学研究科 教授
主著:『セルティック・ファンダム――グラスゴーにおけるサッカー文化と人種』(せりか書房、2017年)、『真実を語れ、そのまったき複雑性において――スチュアート・ホールの思考』(新泉社、2019年)、『東京オリンピック始末記』(共著、岩波ブックレット、2022年)おすすめの一曲: Streets of London (シネイド・オコナーのヴァージョン) ※公式YouTubeへリンク
http://hokuju.jp/yusakaru/tour.html より
当日は、文化と歴史に関する多彩な講演が予定されています。研究成果を直接聞く絶好の機会です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
